自分の経験を神聖化してないか?

お前はコロンブスやマルコ・ポーロなんかじゃねえんDa。
未知で不可思議で謎に満ちた土地に赴くんじゃなく、旅行代理店や旅行雑誌、あるいは世界のどこかで、歴史のどこかで、何度も何度も再生産されてるプランや出来事、行為等を、ただ単に上からなぞるだけの陳腐な行為をやってるだけに過ぎないんだZe。
そんなの、やろうと思えば誰でもできるんだYo!

でもやるんDa、液体のように流動的な”経験”を、”ブログ”や”会話”といった形式で伝えるとき、経験は固定化され、記号として利用可能になる。
そしてその記号が象徴する意味、それすなわち、自分が他者へ伝えたいステータス&スペシャリティ。
「俺はすごいんだ」「私は特別なの」といったメッセージDa。

オブラートに包み込まれているようで、実は自分が優位に立ちたいという闘争本能/競争心、自己顕示欲等が、意図や悪気はないにしても、なんか含まれてしまうんだNa。
それを敏感に感じ取られたら「自慢ばかりする人」というレッテルを貼られ嫌われるから、絶妙なさじ加減で行ったりする輩もいる。

サウスブロンクスに生まれたわけじゃねえのに、「俺はヒップホッパーなんだ!」と他者に認めさせる為に、何をする?何をしている?

BATHING APEだのベルボトムだのを身に付け、クラブに通い、ラップを覚え、「Da!」だの「Yo!」だのを口走り、自分をヒップホッパーへと仕立て上げようと必死こいてる。

だが、本当にラップが好きなやつは、ヒップホップの発祥地サウスブロンクスに巡礼して黒人と戯れるぐらいやってからこそ。
語れよNa!って思うZe。

そんで中途半端なヒップホッパーや、中途半端なギャル男、なんか「完全になりきれてない」感じの野郎が、必ず出てくるんDa。

話が少し逸れたような気がするが、旅行行っただの、夏フェス行っただの、チャリで日本一周しただの、得意気に語るやつ。
まあチャリで日本一周したのはすごいかもしれないが、大したことでもない経験を神聖化して自分の価値を高めようとするやつに俺は…喝!を与えたいね、ほんと。
その経験で何か生み出したのか?ってことDa。
人や社会に役立つ行為や物事を生み出したとか、金を稼いだとか、それなりにスケールある成果物ってのかNa。

だけど大半の経験は…そんなスケールはない。
取るに足らない事柄で自分を誇示しようとする。
そんなことで満足するんじゃないぞってね。

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