今度、東京のタワーマンションで会いましょう

という約束を交わした。
まあ女性と交わしたわけじゃなくて男だけど(笑)

何もない休日、「今日は1日家に籠って作業するぞ!」と決意したのもつかの間、ダラダラ10時過ぎに起きて、メシ食って、ダラダラ作業して、18時過ぎまたメシ食って…20時にうたた寝しちゃって、0時を回ってしまったよ。
結局、大したことしてねえ…やっぱ家ににいるとすぐ布団で横になっちまうから、外でドヤリングした方がいいんだなと、強く思ったね俺は。

目覚めた時は、安堵したよ。なぜか犯罪者になってしまう夢を見てしまったからな。俺みたいな温厚で柔和な人柄な人間が、そんなのなるわけないのにな…。妙に現実感があって、逮捕されたときには「俺の人生、終わったな…」と、今も結構終わってるんだけど、それを強く認識して…その時に、

ニ~コニコ動画♪

っていう、ニコ動画の0時の時報で強制的に目覚めさせられたよ。
嬉しかった…夢でよかった、自分はまだ真人間として普通に暮らせるんだと、安堵した。

そんな時にかかってきたのが、1年ぶりぐらいになる先輩からの電話だった。
俺とは全く違う人生。大学の時はほとんど差は無くて、なんか斜に構えて物事を見てすぐ批判的な言葉が出てくる点がすごく似ていて。
仲が良かったんだが、俺は低所得で貯金も無いサラリーマン、その先輩は年収1000万を超えてタワーマンションに住み始めてる。

同じ大学を出たのに、こうも違うなんて驚きだ。
「いつかは会社を辞めないといけない…この給料じゃあ、生活水準も上がらないし自尊心も得られないし、前に進めない。」と思ってたが、結局は抜け出せずに今もここにいる。この泥沼を抜け出すには、やっぱり金しかないと思ってる。他人からの力で世界をガラリと変えることが出来ないなら、己の力で世界を変えるしかないって思ってる。最近見た『銀と金』というドラマで、リリー・フランキー演じる平井銀二が、池松壮亮演じる森田鉄雄に「金をつかんでみろよ 世界が曲がって見えるぞ。この世界で生きたい。億という金をつかんでみたい。合格だな。」というセリフがあって、すごく心に響いた。
俺の世界は、曲がってる。岐阜県にある養老天命反転地みたいに、まっすぐ歩くこともままならないような、将来に希望が持てなくて、ただ立っているだけで不安に満ちていて、幸福感が得られないような状態が続いてる。この曲がった状態を正常に戻すのは、誰かの力。それは無理そうだから、やっぱり己で金を稼ぐというルートでいくしかない。

その先輩と自分を比較して劣等感に至ることはあるが、その先輩は変な自慢もしないし、金を持っても飄々としていて、やっぱりいい人だ。
けど、出来てしまった差は、現実としてある。

あの時と同じく、同じ土俵、同じ目線で語り合いたいから、やっぱり俺も年収1000万は無理でも、近い生活水準にまでその先輩に近づきたいとは思う。
酔っていたのか「闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さが分るんだ。」みたいな名言を何かその先輩は言ってたが、あまり俺の心には響かなったかな。光が差し込む気配がしないからか。
一番、心に響いたのは「NIGOりましょうよ」という言葉。

「NIGOる」ってのは、“A BATHING APE”を創業したNIGOのように、中野坂上の四畳半のアパートから、六本木ヒルズの屋上の部屋を倉庫として使うぐらいに成り上がろうっていう造語、「成り上がる」とほぼ同じ意味の動詞なんだけど、まあ俺とその先輩の共通スラングっていうか、二人の間でしか意味が通じない共通言語ではある。まあちょっと説明すれば使いたくなるわかりやすい造語でもあるけどね。

六本木ヒルズは無理でも…せめて外車ぐらいは乗りたいと思ってる。駐車場代をケチらないぐらいの男にはなりたい。
「今から東京来てくれませんか?もし来てくれたらもてなしますよ」と、先輩は言ってくれた。

金銭的な余裕が俺にあれば…情けねえ。
今度、東京に行ったら宿も貸してくれるみたいだ。タワーマンションから見る景色を見て、自分の中にある欲望をフルスロットルに開放して、上を目指したい。力の無い正義感に意味はないように。
金のない生活からは、得られるものも無くて、薄いんだよ…。

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